親が「勉強しなさい!」とうるさく言ってもいいいのか?

「勉強しなさい!」というセリフを見たり聞いたりすると、漫画「ドラえもん」でのび太がお母さんに言われているシーンが真っ先に浮かぶのは私だけでしょうか?よくもまあ毎度毎度注意されるもんだと笑って読んでいました。その反面「のび太のお母さんは厳しいなあ」と少し思ったりもしていました。しかし長い年月が過ぎていくとのび太のお母さんの「勉強しなさい」には我が子に対する愛情がどれだけ詰まっていたかと感心します。その証拠にテストの点数が悪かったり、宿題をサボっていると必ず毎回、その都度注意していました。あれって注意する方も大変ですよね。母親として我が子に対して絶対にぶれない教育をしていたんだと、塾で子供に勉強を教える立場になって考えるようになってきました。

我が子を思う親の愛情には他人はかなわない

親御さんから大切なお子様を預かる身としましては、親御さんに勝てなくとも負けないような愛情を子供たちに注いでいかなければと心に刻みながら仕事をしていますが、本当に親御さんより深い愛情で子供たちと接しているのかと自問自答をすると絶対に負けていないとはどうしても言えません。LETS進学塾ではわりと勉強以外で将来の話なんかも少しはしますが、子供たちが30歳以上になったときを想像することがほとんどありません。ところが親御さんは自分がこの世を去った後も我が子がどうなっていくのか心配なんですよね。そこは本当に親の愛情の深さであると思いますし我々がかなわないと思うところです。

その子の将来を考えた「勉強しなさい」ですか?

しかし親御さん達も少し気を付けてほしいのは、「勉強しなさい」と注意する直前にどんな感情で言おうとしているのかです。「この子はユーチューブやゲームばかりして本当に大丈夫なのか。これから先も嫌なことはしないでユーチューブやゲームばかりしてひきこもりにならないだろうか。今ここで注意しないとこの子のためにならない。」と思って注意するのはとても素晴らしい教育であると思います。ところが「あんな点数を取ってみっともない!恥ずかしくないの!」とか「〇〇君は毎日3時間勉強してるんだよ。少しは見習ったら。」このようなことで注意すると子供たちは敏感に察知して「自分は恥ずかしいんだ。」「自分は〇〇君より劣っているんだ。」とマイナス思考になってしまいます。注意をする時に気を付けてほしいことはただ一つです。それは・・・その注意のあとにやる気が出るようなことを言ってあげるようにしてください。

注意をする時に気を付けることは「言い回し」と「タイミング」

話は戻ってのび太のお母さんが良くないのは注意をした後のび太がしぶしぶ勉強をしていることです。言われたから仕方がないからやっているだけなのです。

注意から勉強までの流れ(しぶしぶver)

  1. のび太がテストを見せる
  2. お母さんが点数に驚く
  3. テストの出来の悪さを延々と説教する
  4. 「今から勉強しなさい」と注意する
  5. 遊ぶ約束があるけどしぶしぶ勉強する。

とこんな感じではないでしょうか。これを少し「言い回し」とタイミングを変えてみましょう

注意から勉強までの流れ(自主的Ver)

  1. のび太がテストを見せる
  2. 悪くても点数に反応を示さない
  3. のび太にこのテストの感想を聞く(おそらく悪かったと感じている)
  4. この点数をどうしたいのか優しく聞く(おそらく点数を上げたいと言う)
      母:どうしたらいいと思う?
      のび太:勉強する!
      母:今日から頑張れる?
      のび太:今日は今からしずかちゃんと遊ぶ
      母:帰ってきてからは?
      のび太:ゲームしたい
      母:じゃあそのゲームの時間から30分だけ勉強しようか?
      のび太:頑張ってみる
      母:約束の時間だよ!ゲームをやめて勉強しようね。30分たったらおやつ持ってきてあげるか頑張ってね!
  5. 帰宅してから勉強

いかかでしょうか?少しはやる気が出ませんか?少し言い回しとタイミングを考えるだけでうまくいきそうな感じがしませんか?言い回しやタイミングを間違えると子供の伝家の宝刀である「今から勉強しようと思ったのに!」「言われなくてもわかってる!」が出てしまいます。これを出されたときはこれ以上言うと喧嘩になりかねませんね。

納得するような約束や決まり事を決めてしつけとして注意する

先程のやり取りの中で「ゲームの時間の30分を勉強しようね。」ですが、これは今日から勉強したいときに遊ぶ約束を優先させてあげる代わりにきめた約束事です。一方的ではなく両者が納得できる内容です。約束事ができたらこれを守らせる必要があります。しかしこれは「しつけ」として注意できるのです。そうすれば「今からしようと思ったのに」「言われなくてもわかってる!」をシャットアウトできます。この場合の「勉強しようね。」は勉強を促す声掛けではなくて約束事を守らせる声掛けになります。これってかなり意味合いが違いませんか。親子が納得いくような約束事を決めるにはこれもタイミングと言い回しが大切なんですよね。

その子にあった声掛けを

先程はのび太というキャラクターを意識した声掛けを考えたのですが、みんながみんなのび太ではありません。その子の性格にあわせて声掛けをしましょう。これも間違えると「伝家の宝刀」を出されますよ。

負けず嫌いな子

勝気な子は友達たちとの比較もありなんですがここも言い回しに気をつけてください「〇〇君は××点だったよ!普通にしてたら絶対に負けないよね!悔しくないの?」とあくまで我が子の方が能力は優っているのになぜか今回はまけたのかと悔しさをあおるといいでしょう。「〇〇君よりバカなんだ」的なことは絶対に言わないでください。昭和のあおりかたです。

プライドが高い子

負けず嫌いと似ていますが負けたことを悔しいとみられるのも嫌がるのですここは、「××点だね。悪くないけど能力からしたらこんなもんじゃないよね。」「〇〇高校行きたいならもっと取らないと・・・でも問題ないよね?取れるよね?」と今回は能力を出し切れなかったことを強調して逃げ道を作って置いてください。

のんびり屋さんの子

以外に一番難しいかもしれません。のんびり屋さんにはその子のためにも約束事を作ってあげることがいいと思います。しつけとして正しい生活リズムを作ることで安定した勉強時間や規則正しさを身につけてくれるでしょう。

反抗的な子

まあ勉強をしたくない言い訳をああだこうだと並び立てそれでも注意すると「うるさい!」で片付けてします・・・中学生にもなると一番多いタイプじゃないですかね。正直言えばここまで来たら・・・塾に任せた方がいいでしょう。ただしこの場合でも一方的に「〇〇塾に行きなさい」では言うことは聞かないでしょうから親御さんがまずお子さんの友達が通っている塾や近所の塾に話を聞きに行ってください。親御さんの判断でそこが良さそうなら「あそこの塾は面白そうだよ」「など強要しない言い方で話してみてください。そこに「〇〇君行ってるよ」「家から歩いて行けるよ」等のワードが入ると無理やり感は薄れます。

まとめ

親御さんの我が子を思う気持ちはわかりますが、その気持ちを肝心の子供たちはまだわからないことが多いのです。どう言えば今の親の気持ちを理解してくれるのかよく考えて注意してあげてください。大変なのはわかりますが、その経験は我が子が自分の子を授かった時に必ず良いアドバイスを言えるでしょうし、それがなくても自分がされたように子育てをしてくれるかもしれません。相手を思いやる心で接してください。わたくしも預かっている子供たちみを思いやる心で指導します。

LETS進学塾では

家で勉強をしたくない子や、親御さんの言うことに反抗する子でも喜んで見させてもらいます。わりと楽しく勉強できるLETS進学塾なので興味を持たれた方はぜひ一度ご連絡ください

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