高校受験の種類と注意事項とは?詳しくご紹介

ひとことで高校受験といっても、さまざまな種類があります。またそれぞれに注意点があり、気をつけるべきポイントも違います。そこで今回の記事では、高校受験の種類、またそれぞれ注意しておくべきことについて、ご説明していきましょう。

1. 高校受験の種類

まず高校受験の種類について、2つの切り口でご紹介いたします。

1-1. 公立高校入試と私立高校入試について

高校には、国立・県立・市立などの公立高校、そして私立高校があります。両者のおもな違いはカリキュラムの柔軟さ、施設の充実度、学費です。一般的に、公立高校は学費が安いものの、カリキュラムの自由度は低く、施設も私立ほどは充実していません。
公立高校は自治体が運営しているため、どの高校も比較的似たところがありますが、私立高校は独自の理念のもと運営していますので、学校によって特色があります。このあたりは、入試科目や試験内容、また入試の受験料に反映されているといえるでしょう。

たとえば、公立高校の入試科目は5教科(英・国・数・社・理)が一般的です。一方、私立高校の入試科目は3教科(英・国・数)のみという場合があります。
試験内容は、公立高校の入試はどこの高校も同じ問題が出され、基本的な内容が中心です。私立高校になると、教科書レベルを超えた問題が出されることがあります。私立高校によっては、面接や実技試験を課すところもあるのです。

私立高校の入試の時期は、通常1月下旬から2月上旬にかけて行われ、公立は2月下旬から3月上旬に行われます。
公立高校入試の受験料はどこも同じですが、私立高校入試の受験料は、学校ごとで異なり、公立高校よりも高めに設定されています。

1-2. 一般入試と推薦入試について

もうひとつの切り口は、一般入試と推薦入試です。一般入試は、通常の中学校の成績や学校生活をまとめた内申書(調査書)と、入試日の学力試験をあわせて合否が判定されます。ただし内申書と学力試験のどちらに、どの程度重点をおくかは、学校によって異なってくるのです。
推薦入試では、高校側が決めた推薦基準にあう学生を、中学校側が推薦します。推薦書や内申書(調査書)にあわせ、入試の日は作文や面接、学校によっては学力試験が必要なところもあります。推薦入試は一般入試よりも前に行われ、合格したら必ず入学することが前提です。

2. 高校入試の種類別に注意しておくべきこと

次に、それぞれの入試において注意しておくべきことをご説明します。

2-1. 私立高校入試(推薦入試)の注意しておくべきこと

通常すべての高校入試の最初に行われる入試が、私立高校の推薦入試です。募集する生徒の8割近くを推薦入試で決める学校もあります。しかし、高校によっては推薦入試を実施しないことがあるので、志望校の募集要項を確認しておきましょう。
受験できる高校は1校で、合格したら入学することが前提です。その学校が定める基準以上の学力や能力を満たしていると、中学校の先生から推薦を受けて受験できます。入試は面接や作文があり、学力試験が必要な高校もありますが、重要なのは推薦書、調査書です。

2-2. 私立高校入試(一般入試)の注意しておくべきこと

推薦入試に続いて行われる私立高校の一般入試は、各高校の定員のうち、推薦入試を行って残った枠にあわせて合格者数が決まります。
試験日が異なる私立を複数受験可能で、場合によっては、住んでいる県とは異なる都道府県の私立高校の受験も可能です。
試験の傾向やスタイルは、学校によって大きく異なります。一般的には学力試験の結果が重視されますので、志望校を決めたら過去問対策が重要です。過去問に取り組むことで、志望校の試験に慣れる必要があるでしょう。
ここで合格を勝ち取ることができれば、最低限進学先は確保できます。次に控えている公立高校の入試への向かい方にも影響が出るでしょう。

2-3. 公立高校入試(推薦入試)の注意しておくべきこと

公立高校の推薦入試は、公立高校の一般入試に先駆けて行われるのが一般的です。出願できるのは1校だけで、まず基準に照らしあわせて中学校内で選抜されます。中学校での生活や、課外活動などを通し、学業だけでなく運動・文化・芸術・奉仕活動などの面で、基準より優れた能力をもっていることが評価の対象です。
それだけでなく、恵まれていない環境を克服して勉学に取り組む姿勢、ほかの生徒の模範となるような生活態度も評価してくれます。
中学校側でかなり厳しく評価されて応募するので、入試当日の学力試験はなく、面接のみとなります。なお、推薦入試で不合格になった場合でも、次に控える一般入試の学力試験を受けることは可能です。

2-4. 公立高校入試(一般入試)の注意しておくべきこと

公立高校の一般入試は、通常最後です。出願は1校だけの都道府県もあれば、愛知県のように2校受験できるところもあります。合否は、内申書(調査書)と入試当日の学力試験の合計で判定されます。ただし、内申をより重視するパターン、逆に学力試験をより重視するパターンがありますので、両方に力を入れましょう。

3. まとめ

高校受験の種類、また種類別の注意しておくべきことについてご説明しました。高校受験は、早くから対策を立てておくことで選択肢が増え、希望する高校への合格率が高まります。ぜひ小学生からの対策も立てられる、個別教育LETS進学塾までご相談ください。

体験入学募集中
ページ上部へ